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R18 BL小説『 ESCAPE』(145)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第4章「背徳」
145ページ
更新しました。
*****
「…足、大丈夫なの?」
捻挫って言っていたけど、椅子に座って横に投げ出された右足は、制服のズボンの下から固定用のサポーターが見え隠れしていた痛々しい。
「ん?ああ、全然平気だよ。」
「もうすぐ大会があるって言ってたけど、出られるの?」
それまで、ずっと明るい笑顔を絶やさなかった慎矢の顔が、その質問には「…いや、出れない。」とだけ答えて一瞬曇る。
「…そう、残念だね。」
あんなに練習していたんだ。やっぱり表情に出してしまうほど、ショックなのは違いないと思う。
だけど慎矢は、すぐにまたいつもの笑顔に戻って「まあ、これでゴールデンウイークも自由の身になれたし、たまにはいいかと思ってるよ。」
そう言って、笑ってるけど、それが本心を隠した慎矢の強がりってことくらいは、僕にも分かる。
「明日から、ゴールデンウイークじゃん?伊織、なんか予定ある?」
・・・・・・続きから読む?
表紙から読む?↓
ぽちっと↓
【clap】イラスト&SS ★HP/★blog top
第4章「背徳」
145ページ
更新しました。
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「…足、大丈夫なの?」
捻挫って言っていたけど、椅子に座って横に投げ出された右足は、制服のズボンの下から固定用のサポーターが見え隠れしていた痛々しい。
「ん?ああ、全然平気だよ。」
「もうすぐ大会があるって言ってたけど、出られるの?」
それまで、ずっと明るい笑顔を絶やさなかった慎矢の顔が、その質問には「…いや、出れない。」とだけ答えて一瞬曇る。
「…そう、残念だね。」
あんなに練習していたんだ。やっぱり表情に出してしまうほど、ショックなのは違いないと思う。
だけど慎矢は、すぐにまたいつもの笑顔に戻って「まあ、これでゴールデンウイークも自由の身になれたし、たまにはいいかと思ってるよ。」
そう言って、笑ってるけど、それが本心を隠した慎矢の強がりってことくらいは、僕にも分かる。
「明日から、ゴールデンウイークじゃん?伊織、なんか予定ある?」
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