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R18BL小説『 ESCAPE』(256)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第7章「ESCAPE」
256ページ
更新しました。
*****
「……どうした?」
そのことを誤魔化す為に、冷静さを装い問いかけたが、まるで耳には届いていない様子で、鈴宮はテーブルの上のペットボトルへ手を伸ばす。
だけど、その指先は目当ての物を掴めずに、僅かに掠めただけだった。
「……あ、」
カタンと音を立てて、倒れたペットボトルから、トクトクと水が溢れてテーブルから床へ滴り落ちる。
テーブルの上に突いた鈴宮の手も、しとどに濡れてしまっていた。
慌てて、倒れたペットボトルを元に戻し、傍にあったテイッシュを数枚掴んでテーブルから落ちる水を堰き止めながら鈴宮を見れば、
濡れた手を顔の前に翳し、滴り落ちる水へ舌を伸ばしていた。
乾いた唇から伸ばした舌先が、濡れた白い手首を舐め上げる仕草に、俺は暫く我を忘れ見惚れてしまっていた。
・・・・・・続きから読む?
表紙から読む?↓
ぽちっと↓
【clap】イラスト&SS ★HP/★blog top
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「……どうした?」
そのことを誤魔化す為に、冷静さを装い問いかけたが、まるで耳には届いていない様子で、鈴宮はテーブルの上のペットボトルへ手を伸ばす。
だけど、その指先は目当ての物を掴めずに、僅かに掠めただけだった。
「……あ、」
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テーブルの上に突いた鈴宮の手も、しとどに濡れてしまっていた。
慌てて、倒れたペットボトルを元に戻し、傍にあったテイッシュを数枚掴んでテーブルから落ちる水を堰き止めながら鈴宮を見れば、
濡れた手を顔の前に翳し、滴り落ちる水へ舌を伸ばしていた。
乾いた唇から伸ばした舌先が、濡れた白い手首を舐め上げる仕草に、俺は暫く我を忘れ見惚れてしまっていた。
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