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R18BL小説『ESCAPE』(323)
R18/BL小説 『ESCAPE』
epilogue「至愛」
323ページ
更新しました。
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『伊織、今どこにいる?』
「前に住んでた、僕の家の……、今、駅に向かう階段の途中だよ、慎矢。」
『あ~、そっかぁ。』
慎矢の返事が、ちょっと、がっかりしたような溜息と共に、聞こえてきて、口元が緩んでしまう。
「どうかした?」
『俺、早くに着いちゃって、今、先生のマンションの近くまで来ちゃってるんだけど、花でも買った方がいいかなって思って。』
ーー ひとりじゃ、なんか花屋なんて照れ臭くて… と続く。
「なんで花なの? 花屋さんに可愛い子でもいるわけ?」
からかうように言うと、分かりやすいくらいに電話の向こうの声が焦っていた。
『ばっ、バカ! 違うってば。 ほら、先生は俺逹の就職や進学祝いって、言ってくれてるけど、先生だって秋に結婚するんだし、
お祝いにどうかなって…、』
「先生、男なのに、花なんて喜ぶかな……。どうしてもその花屋に行きたいんだね?慎矢は。」
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