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R18小説「 ESCAPE」(127)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第4章「背徳」
127ページ
更新しました。
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聞こえるのは、傘を打ち付ける雨音だけ。
まだ校門を出て間もないのに、慎矢と触れ合う肩と反対の右肩は雨に濡れてブレザーの色が変わっていた。
でも僕よりも慎矢の方が濡れている。ブレザーの肩から肘にかけて、ぐっしょりと。
それはきっと慎矢が僕を気遣っているから。傘はずっと僕の方に傾けられたままだった。
慎矢は黙りこくったまま、何も話さない。
雨音を聞きながら、暫く僕達は無言で歩いていた。
「慎矢、傘…」
と、もう一度傘の柄を持つ慎矢の手をそっと押すと、少しピクリと慎矢の身体が跳ねた。
「もっとそっちに傾けないと、慎矢の方がびしょびしょになってる。」
「あ…うん、これくらい平気だよ。」
慎矢は、ちらっと自分の左肩を見ただけで、傘の位置を変えようとしない。
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