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R18 BL小説『 ESCAPE』(215)
R１８/BL小説 『ESCAPE』
第6章「希望」
215ページ
更新しました。
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夢の中で聞いていた雨音が強くなり、窓を叩いている。
あんなに天気が良かったのに、いつから降り始めたんだろう。
今が夢なのか現実なのかも、きっと僕には区別がついていない。
重ねた唇の隙間から挿し込んできた舌は、唇の冷たさと違って、甘い熱を持っていた。
その熱が体内を巡り、冷え切っていた身体が熱くなってくる。
髪を撫で、頬を擽り、顎を滑っていく指に、僕は吐息を吐く。
その指は、まるで「愛している。」と囁くみたいに、優しく動く。
ーー愛している、沙織ーーと。
僕が愛されている訳でもないのに、身体は歓びに満ちていくんだ。
・・・・・・続きから読む？
表紙から読む？↓
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