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R18 BL小説『 ESCAPE』(214)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第6章「希望」
214ページ
更新しました。
*****
涙を拭おうと、目元にやろうとした手が、じゃらりと金属音を鳴らした何かに引っ張られる。
首を捩って見上げると、頭の上で纏められた両手首には、レザーの枷がはめられていた。
そこから伸びた鎖が、ベッドに固定されている。
「…何を泣いている。」
いつからそこにいたのか、父さんの指が僕の濡れた目尻からこめかみを拭う。
上へ視線を巡らせば、さっき滲んで見えた天井は、見慣れた僕の部屋のものだった。
ーー夢を見ていたのか。
あれは、全部夢だったような気もするし、記憶の底に沈んでいた現実かもしれない。
どちらともつかず、僕はぼんやりと自分の手首をもう一度見上げた。
・・・・・・続きから読む?
表紙から読む?↓
ぽちっと↓
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第6章「希望」
214ページ
更新しました。
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涙を拭おうと、目元にやろうとした手が、じゃらりと金属音を鳴らした何かに引っ張られる。
首を捩って見上げると、頭の上で纏められた両手首には、レザーの枷がはめられていた。
そこから伸びた鎖が、ベッドに固定されている。
「…何を泣いている。」
いつからそこにいたのか、父さんの指が僕の濡れた目尻からこめかみを拭う。
上へ視線を巡らせば、さっき滲んで見えた天井は、見慣れた僕の部屋のものだった。
ーー夢を見ていたのか。
あれは、全部夢だったような気もするし、記憶の底に沈んでいた現実かもしれない。
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