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R18BL小説 『ESCAPE』(283)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第7章「ESCAPEⅡ」
283ページ
更新しました。
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電車だと、学校までは約1時間弱。
平日よりも多少は交通量が少ないかもしれないと期待して、車を選んだことを、後悔していた。
フロントガラスの向こう側に続く車の渋滞や、窓を閉めていても感じる雑踏にさえ、胸の内に風波が立つように焦燥感が広がっていく。
ーー やっぱり電車にすれば良かったかもしれない。
数100メートル先の駅近くの高架を過ぎれば、学校はすぐなのに。渋滞に巻き込まれてさっきから少しずつしか前に進まない。
この道は、平日でもこんなに混んだりしないのに。
遠くになんとなく聞こえていた救急車のサイレンが、段々と大きく響き、後ろから追い越されて、
この渋滞は事故なのか? と思った瞬間に、心臓が早鐘を打ち出した。
ーー まさか……。
頭に過った考えを、首を振って否定した。
駅前の横断歩道を渡れば、学校までは石畳の歩道が続いているんだ。事故になど遭う筈は……。
鈴宮が家を出てから、もう何時間も経っているんだし。
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