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R18BL小説『 ESCAPE』(289)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第7章「ESCAPEⅡ」
289ページ
更新しました。
*****
上った時と同じで、螺旋階段は、強い風に揺れていて、注意しないと、抜け落ちたところに足を取られそうになる。
繋いだ手に、無意識に力を入れてしまう。 離れてしまわないように。
鈴宮は、階段を下りる間、何も喋らなかったけれど、俺の手を強く握り返してくれていた。
1階に着いて、手摺を俺が先に乗り越えて下に降りる。
後から、手摺に足を掛けてよじ登り、飛び降りようとする鈴宮へ両手を差し出せば、戸惑いがちに鈴宮は俺の肩に手を回す。
「帰ろうか。 車、裏門に置いてあるから、こっち……、」
軽い身体を抱き下ろし、そう声をかけて、先に歩きかけたけれど、鈴宮は階段の前で立ち止まったまま、動こうとしない。
「…… どうした?」
「… 先生のところに帰ってもいいのかな。」
・・・・・・続きを読む?
表紙から読む?↓
ぽちっと↓
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第7章「ESCAPEⅡ」
289ページ
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上った時と同じで、螺旋階段は、強い風に揺れていて、注意しないと、抜け落ちたところに足を取られそうになる。
繋いだ手に、無意識に力を入れてしまう。 離れてしまわないように。
鈴宮は、階段を下りる間、何も喋らなかったけれど、俺の手を強く握り返してくれていた。
1階に着いて、手摺を俺が先に乗り越えて下に降りる。
後から、手摺に足を掛けてよじ登り、飛び降りようとする鈴宮へ両手を差し出せば、戸惑いがちに鈴宮は俺の肩に手を回す。
「帰ろうか。 車、裏門に置いてあるから、こっち……、」
軽い身体を抱き下ろし、そう声をかけて、先に歩きかけたけれど、鈴宮は階段の前で立ち止まったまま、動こうとしない。
「…… どうした?」
「… 先生のところに帰ってもいいのかな。」
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