スポンサーサイト
R18BL小説『 ESCAPE』(291)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第7章「ESCAPEⅡ」
291ページ
更新しました。
*****
耳を隠している柔らかい髪を、そっと指で払い除け、唇を寄せて、
ーー 愛してる。 想いは、声には載せずに、ほんのりと紅く染まった耳に口付けた。
鈴宮の唇から濡れた吐息が漏れる。
そのまま、ふっくらとした耳朶を甘く食めば、華奢な肩を震わせる。
その微かな反応の、ひとつひとつが愛しい。
この想いは、行くあてが無い。 辿りつく場所は無い。
だけど静かにゆっくりと鈴宮の心に近付いていく気がしていた。
委ねるように力を緩ませた身体を軽く抱き上げる。
「先生…」と、俺を呼ぶ掠れた声には応えずに、その唇を塞ぎながら、
すぐ傍の、ずっしりと重量感のある、木の作業台の端に、鈴宮を座らせた。
少し屈んだ状態で、唇を離せば、濡れたような視線に見つめられる。
ドクン、と、心臓の跳ねる音がした。
・・・・・・続きを読む?
表紙から読む?↓
ぽちっと↓
【clap】イラスト&SS ★HP/★blog top
第7章「ESCAPEⅡ」
291ページ
更新しました。
*****
耳を隠している柔らかい髪を、そっと指で払い除け、唇を寄せて、
ーー 愛してる。 想いは、声には載せずに、ほんのりと紅く染まった耳に口付けた。
鈴宮の唇から濡れた吐息が漏れる。
そのまま、ふっくらとした耳朶を甘く食めば、華奢な肩を震わせる。
その微かな反応の、ひとつひとつが愛しい。
この想いは、行くあてが無い。 辿りつく場所は無い。
だけど静かにゆっくりと鈴宮の心に近付いていく気がしていた。
委ねるように力を緩ませた身体を軽く抱き上げる。
「先生…」と、俺を呼ぶ掠れた声には応えずに、その唇を塞ぎながら、
すぐ傍の、ずっしりと重量感のある、木の作業台の端に、鈴宮を座らせた。
少し屈んだ状態で、唇を離せば、濡れたような視線に見つめられる。
ドクン、と、心臓の跳ねる音がした。
・・・・・・続きを読む?
表紙から読む?↓
ぽちっと↓
【clap】イラスト&SS ★HP/★blog top
この記事へのコメント
トラックバック
URL :