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R18小説 『10th position』(31)
R18/BL小説 『10th position』
第2章「どこの御曹司だよ。」
31ページ
更新しました。
*****
「なー、ゆっきー、お腹すいた。」
キッチンと洗面所を片付け終えて、やっとソファーで寛いでいたら、諸悪の根源である猫…もとい、渚が甘えるような声を出す。
「なぁー、なぁー、ゆっきーってば。」
「何、みゃーみゃー言ってんだよ。」って思わず口走ってしまった。
「みゃーみゃーなんて、猫じゃあるまいし、言うてへんよ。」
(分かってるがな…アホが。)
無意識に、心の中で悪態をついたけど。
いかん…、心の中の言葉まで、関西弁が移ってきてる。
「お腹すいたって…いったい誰のせいで、あんな事になったと思ってんだよ。自分でなんか作ればいいだろ?」
疲れてしまってるのもあって、ついいつもよりキツい口調で言ってしまったけど、まあいいか。
渚は、ちょっとビクッと驚いたように、俯いてしまったけど、すぐに何か思い付いたように顔を上げて笑顔になった。
「そうやんな。ほなボク、何か作る!」
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R18小説『10th position』(32)
R18/BL小説 『10th position』
第2章「どこの御曹司だよ。」
32ページ
更新しました。
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「なんだよ、何も泣くことないだろう?」
俺は、泣く女と、子供が大の苦手なんだよ。
あれ?そう言えば、渚は子供でも女でもなかったな…。
って、くだらない事を考えてる間も、渚は「だって…ぇ、えっ、だって…っ」と、しゃくり泣くばかり。
(ーーああ、もう、めんどくせ。)
「分かった、分かったからもう泣くなよ。ほら、傷の手当てしてやるから、こっち来い。」
渚は、まだヒックヒック言ってるけど、素直に俺の後に従いてくる。
なんか、猫っていうより、結婚もしてないのに、いきなりデカイ子供が出来たような気になってきた。
「ええっと、確かこの辺に薬箱あったんだけど…あ、あった。」
勝手知ったる兄貴の家、だけど、薬箱なんてめったに開けないからな。
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R18小説『10th position』(33)渚のイラスト入れました。
R18/BL小説 『10th position』
第2章「どこの御曹司だよ。」
33ページ
更新しました。
★挿絵、入れています↑
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ただちょっと切っただけなのに、大袈裟過ぎるほど包帯をグルグルに巻いた右手の人差し指を、嬉しそうに眺めている渚を見ていると、ついそんな気持ちになってしまっていた。
「…今日はお前のせいで、なんか疲れたし、夕飯はピザでも取るか。」
内心、そんな事を思ってる自分を誤魔化したくて、渚には皮肉を込めてそう言ったのに、
「え?!ホンマ?嬉しい!ボク、ピザ好きやで!」
さっきまで泣きベソかいていたくせに、もう呑気ないつもの渚に戻って、満面の笑みを俺に向けてくる。
俺にとっては、渚は邪魔なだけの存在なはずなのに、うっかり気を抜いたら、こいつのペースに巻き込まれてしまいそうになる。
家はどこだとか、なんで雨の日にびしょ濡れになってるとこを、兄貴に拾われたんだとか、聞きたい事は山ほどある。
早く、家に帰さないとって思ってる反面、そんなに慌てて追い出さなくてもいいか、なんて、考えている自分もいた。
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★更新したモバスペのページには、一番下に挿絵入れてます。
渚は、「出逢えた幸せ」の主人公、高岡直に、似ているという設定なんですけど、
あ、あんまり似せて描くことができなかった気がします(゚ー゚;
直は、柔らかいネコ毛なくせっけで、明るい色目のブラウン。
渚は、さらさらで長めの髪形で、金髪に近い色。
そして、直よりも華奢で、背も低い。
で、顔は同じで髪型変えて、ちょっと小さめに描いたつもりなんですけど、
顔、あんまし似なかったぁあああ(゚ー゚;
でも、一生懸命似せたつもりなんです(*_ _)人ゴメンナサイ
まあ、イメージということで、生温かく見守ってやってくださいまし(*v.v)。
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R18小説『10th position』(34)
R18/BL小説 『10th position』
第2章「どこの御曹司だよ。」
34ページ
更新しました。
*****
「なっ?なんでここで俺の事を待つ必要があるんだ?」
それにまた、兄貴のシャツなんか着て…って、よく見ると、今、渚が着ているものは、兄貴のじゃなくて、俺のだ!
「おい、これ、俺のシャツ…、」
「うん、そこのクローゼットに入ってたから、貸してもろた。」
「貸してもろたって、何勝手に着てんだよ!脱げっ!」
俺がそう言うと、渚は「え?そう?脱いだ方が好きなんやったらそうする。」と、言いながらボタンを外し始める。
素直に言う事を聞いてくれたことに安堵して、溜息を吐きながら、渚に背を向けてベッドの端に腰掛けた。
(はー、もう本当疲れる。早いとこコイツを追い出して、寝てしまおう。)
「お前は、早く兄貴の寝室に行けよな。」
そう言って肩越しに振り返ると、ちょうどシャツのボタンを全部外し終えた渚の姿が目に入った。
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第2章「どこの御曹司だよ。」
34ページ
更新しました。
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「なっ?なんでここで俺の事を待つ必要があるんだ?」
それにまた、兄貴のシャツなんか着て…って、よく見ると、今、渚が着ているものは、兄貴のじゃなくて、俺のだ!
「おい、これ、俺のシャツ…、」
「うん、そこのクローゼットに入ってたから、貸してもろた。」
「貸してもろたって、何勝手に着てんだよ!脱げっ!」
俺がそう言うと、渚は「え?そう?脱いだ方が好きなんやったらそうする。」と、言いながらボタンを外し始める。
素直に言う事を聞いてくれたことに安堵して、溜息を吐きながら、渚に背を向けてベッドの端に腰掛けた。
(はー、もう本当疲れる。早いとこコイツを追い出して、寝てしまおう。)
「お前は、早く兄貴の寝室に行けよな。」
そう言って肩越しに振り返ると、ちょうどシャツのボタンを全部外し終えた渚の姿が目に入った。
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