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R18 Bl小説『 ESCAPE』(224)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第6章「希望」
224ページ
更新しました。
*****
電車を乗り継いで、知らない駅で降りて、15分ほど歩かされて着いたのは、見た事のないマンションだった。
凌の独り暮らしのマンションには、前にも何度か行ったことはあるけれど、ここは知らない。
「此処、凌の家なの?」
「ああ、アイツ、親父さんが推薦ダメになったこととか、すげえ怒ってるらしくってさ、前のあの豪華マンションから格下げされたんだって。」
「…へえ。」
「しかも、この夏休み、何処にも出ないようにって、見張りまでつけられてんの。」
黒っぽい壁のマンションの自動ドアの内側に、男が一人立っている。
僕達の姿を見つけると、隆司のことを知っているのか、何も言わずとも、自動ドアはスッと開いた。
格下げになったと言っても、床は大理石だし、なんか彼方此方にピカピカした装飾が付いている。
・・・・・・続きから読む?
表紙から読む?↓
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第6章「希望」
224ページ
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電車を乗り継いで、知らない駅で降りて、15分ほど歩かされて着いたのは、見た事のないマンションだった。
凌の独り暮らしのマンションには、前にも何度か行ったことはあるけれど、ここは知らない。
「此処、凌の家なの?」
「ああ、アイツ、親父さんが推薦ダメになったこととか、すげえ怒ってるらしくってさ、前のあの豪華マンションから格下げされたんだって。」
「…へえ。」
「しかも、この夏休み、何処にも出ないようにって、見張りまでつけられてんの。」
黒っぽい壁のマンションの自動ドアの内側に、男が一人立っている。
僕達の姿を見つけると、隆司のことを知っているのか、何も言わずとも、自動ドアはスッと開いた。
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R18 BL小説『 ESCAPE』(223)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第6章「希望」
223ページ
更新しました。
*****
「…僕が?」
と訊き返すと、隆司は、うん、と頷いた。
意味が分からない。なんで僕がそんな面倒なことしないといけないの。
「知らない、僕じゃない。」
「だけど凌は、伊織しかいないって、言ってたぞ。」
凌を最後に会ったのは、体育倉庫だった。
あの時、確かに凌は煙草を吸っていた…。
ーー『校内特別推薦受けるんなら、こんな所で煙草とか吸ってたらダメなんじゃないの。』
『お前がチクらなきゃ、バレないよ。』ーー
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第6章「希望」
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*****
「…僕が?」
と訊き返すと、隆司は、うん、と頷いた。
意味が分からない。なんで僕がそんな面倒なことしないといけないの。
「知らない、僕じゃない。」
「だけど凌は、伊織しかいないって、言ってたぞ。」
凌を最後に会ったのは、体育倉庫だった。
あの時、確かに凌は煙草を吸っていた…。
ーー『校内特別推薦受けるんなら、こんな所で煙草とか吸ってたらダメなんじゃないの。』
『お前がチクらなきゃ、バレないよ。』ーー
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R18 BL小説『 ESCAPE』(222)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第6章「希望」
222ページ
更新しました。
*****
それは僕のよく知っている声に違いなかった。
今は誰にもに会いたくないのに。
僕は、聞こえなかった振りをして、振り向かずに足を進めた。
だけど、「おい!」と呼ぶ声が、すぐ後ろに聞こえて、肩を強く掴まれて、仕方なく立ち止まる。
「なんだ、やっぱ伊織じゃん。」
僕の顔を覗き込んで、隆司はいつものようにヘラヘラ笑っている。
「放して。」
そう言って振り払おうとしても、余計、隆司は肩を掴んだ手に、ギリギリと力を入れた。
「…痛いっ、放してってば。」
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第6章「希望」
222ページ
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それは僕のよく知っている声に違いなかった。
今は誰にもに会いたくないのに。
僕は、聞こえなかった振りをして、振り向かずに足を進めた。
だけど、「おい!」と呼ぶ声が、すぐ後ろに聞こえて、肩を強く掴まれて、仕方なく立ち止まる。
「なんだ、やっぱ伊織じゃん。」
僕の顔を覗き込んで、隆司はいつものようにヘラヘラ笑っている。
「放して。」
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R18 BL 出逢えた幸せSS『夢のチョコバナナ』
今日、いきなり思いついて、
出逢えた幸せの透×直で、バレンタインSSを書いてみました。
3000字くらいで短いです。
甘すぎて、ちょっと色んな意味で胸焼けしそうですけど、
気軽に読んでいただけると嬉しいです。
もう、この二人、こういうイベントの時は、
ただイチャイチャしているだけのカップルって感じですけど、
今連載している ESCAPEが、とっても重いので、透と直はいい息抜きになりました(゚ー゚;
表紙絵、描きたかったんですが時間的に無理でした(*_ _)人
また時間できたら、突然描くかもです。
ではでは、↓からどうぞ♪
*****
――ああ、もう。この人には敵わない。
――『―夢のチョコバナナ―』
ぽちっと↓
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R18 BL小説『 ESCAPE』(221)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第6章「希望」
221ページ
更新しました。
*****
ミスズ…
タキ ミスズ…
タキさんは、いつから家に来てくれていたっけ。
僕が物心ついた頃には、もう家族と同じように思ってた。
父さんとは、いつから…?母さんは、この事を知っていて…それで?
違う、違う、母さんは自殺なんかじゃなかった。あれは確かに事故だったんだ。
いくら考えてみても、さっきから壊れたみたいに涙が止まらない。
花火が打ち上げられる間隔が、短くなってきてる。
続けざまに上がるのは、ラストが近いから。
どうやって家を出てきたのか、あの階段を駆け下りて、ただ闇雲に走って。
気が付けば、僕は祭りで賑わう人混みの中、あの川沿いの桜並木の遊歩道を歩いていた。
行き交う人の流れの中で、ふらふらと身体が、行ったり来たり。目的など何もなく、誰かの肩にぶつかりながら、ただ彷徨ってる。
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第6章「希望」
221ページ
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ミスズ…
タキ ミスズ…
タキさんは、いつから家に来てくれていたっけ。
僕が物心ついた頃には、もう家族と同じように思ってた。
父さんとは、いつから…?母さんは、この事を知っていて…それで?
違う、違う、母さんは自殺なんかじゃなかった。あれは確かに事故だったんだ。
いくら考えてみても、さっきから壊れたみたいに涙が止まらない。
花火が打ち上げられる間隔が、短くなってきてる。
続けざまに上がるのは、ラストが近いから。
どうやって家を出てきたのか、あの階段を駆け下りて、ただ闇雲に走って。
気が付けば、僕は祭りで賑わう人混みの中、あの川沿いの桜並木の遊歩道を歩いていた。
行き交う人の流れの中で、ふらふらと身体が、行ったり来たり。目的など何もなく、誰かの肩にぶつかりながら、ただ彷徨ってる。
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