2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【clap】イラスト&SS ★HP/★blog top

R18 BL小説『 ESCAPE』(229)

R18/BL小説 『ESCAPE』

第6章「希望」 
229ページ
更新しました。

*****

凌の言葉も、嘲笑する声も、もうどうでもよくなっていた。


指を絡められた中心に、神経が集中してしまう。


さっき達したばかりなのに、絡めた指を早く動かして欲しくて、知らずに腰が揺れてしまう。



「…りょ…う…、」



縋るように名前を呼ぶと、凌は口角を引き上げて笑っていた。



「はっ、気分いいわ、これ。伊織が欲しがっていたのはこれだろ?俺が居ないとダメだと思うくらいにして欲しかったんだよな?」



凌の手に、硬く勃ち上がった中心を扱かれる。


全身が粟立っていく。


凌に言われた言葉なんて、理解することも出来ず、ただただ与えられる快楽に身を委ねていた。



「ああーーっ……」




・・・・・・続きから読む?




表紙から読む?↓



ぽちっと↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
【clap】イラスト&SS ★HP/★blog top
関連記事

R18 BL小説『 ESCAPE』(228)

R18/BL小説 『ESCAPE』

第6章「希望」 
228ページ
更新しました。

*****

視界が、ぐるりと回り、刺すような眩しい光に目を眇めた。


背中に柔らかいクッションを感じて、ソファーに押し倒されたのだと判る。


やけに眩しく感じる天井の照明を遮るように、不意に顔の上に黒い影が落ちた。


それが凌の顔だと把握するまで、随分と時間がかかったように思えるけど、実際はどれくらいなのか分からない。


周りの景色がスローモーションに動いているように見えて、時間の感覚がまるで無くなっているのを感じていた。



「お前が欲しがっていたもの、くれてやる。」



耳元で囁いた声は、まるで暖かい水のように変化して、耳から身体の中へ流れていくような錯覚がした。



「俺の事だけ、考えてろ。」



凌の声が体内を流れていく感覚に、ぞくぞくする。


頭の中から理性というものが、消えてしまい、跡形も失くなっていく。




・・・・・・続きから読む?


表紙から読む?↓



ぽちっと↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

【clap】イラスト&SS ★HP/★blog top
関連記事

R18 BL小説『 ESCAPE』(227)

R18/BL小説 『ESCAPE』

第6章「希望」 
227ページ
更新しました。

*****

「吸えよ。」



口唇に吸い口を押し当てられる。


煙草は今迄にも、凌に貰って、何度か吸ってみたことはある。


父さんの真似をしてみたくて。これを吸えば父さんに近付けるような気がしていたから。


だけど、この煙草はそんな匂いとは全然違う。



「…要らない。なんかそれ変な匂いする。」



その匂いに耐え切れずに、顔を背けたけれど、凌はそう簡単には許してくれない。



「いいから吸え。」



顎を捕らえられて、また口唇に吸い口を押し当てられた。


僕は溜息をひとつ吐き、仕方なくそれを口唇に挟み、軽く吸い込んだ。


・・・・・・続きから読む?


表紙から読む?↓



ぽちっと↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

【clap】イラスト&SS ★HP/★blog top
関連記事

R18 BL小説『 ESCAPE』(226)

R18/BL小説 『ESCAPE』

第6章「希望」 
226ページ
更新しました。

*****

「こっちだ伊織。早く来いよ。」



煙草を灰皿に押し付けながら催促する凌の声に、僕は素直に足を進めた。



「凌ぉ、女はぁ?女呼べよー。」



「いいんだよ、コイツが俺の女だから。」



いっせいに笑い声が上がる。


何がそんなに愉しいのか、男達も凌も面白そうに笑っていた。



「どうした?突っ立ってないで座れよ。」



凌に手首を引っ張られて、バランスが崩れる。


床に座っている5人の男達の方に向き合う形で、そのまま凌の膝に座らされた。


また笑い声が上がる。



「飲むか?」



僕を膝に座らせたまま、目の前のテーブルに置いてあった缶ビールに、凌が手を伸ばした。




・・・・・・続きから読む?


表紙から読む?↓



ぽちっと↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

【clap】イラスト&SS ★HP/★blog top
関連記事

R18 BL小説『 ESCAPE』(225)

R18/BL小説 『ESCAPE』

第6章「希望」 
225ページ
更新しました。

*****

凌の声の後ろには、何かの音楽が流れていて、誰かの笑い声も洩れ聞こえてくる。


「分かったー。」


隆司が返事をして玄関のドアを開けると、今インターホンから洩れていた音楽が、奥の部屋の方から大きくなって耳に届く。


その奥の部屋のドアを開けると、煩いだけの音楽と、目の前が白んで見えるほどの煙草の煙と、床に直接座っている数人の男。


何かが焦げたような、甘いスパイシーな匂いに、思わず咽せた。


宅配ピザの空箱や、ビールの空き缶などが、散らかっていて、凌はソファーに座って、煙草を燻らせながら、此方を見ている。



「伊織、久しぶりだな。こっち来いよ。」



「…行けよ。」と、隆司に背中を軽く押されて、僕は一歩前に出た。


うるさ過ぎる迷惑な音と、立ち籠める煙と匂いに、酔いそうに気分が悪い。



・・・・・・続きから読む?


表紙から読む?↓



ぽちっと↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

【clap】イラスト&SS ★HP/★blog top
関連記事
≪PREVNEXT≫
フリーエリア

tegaki-blog

pixiv


イラスト
ぽちっと

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

最新記事
最新コメント
カテゴリ
first (1)
小説『 ESCAPE』 (297)
小説『10th position』 (9)
小説「出逢えた幸せ」更新記録 (82)
漫画『家庭教師とツバメ』 (7)
イラスト (35)
らくがき (22)
SS(出逢えた幸せ番外編SS) (6)
お知らせ (17)
拍手レス (16)
いただきもの (8)
ピグライ腐SS (2)
ピグライ腐漫画 (10)
つぶやき (29)
未分類 (10)
短編 (0)
背徳BLアンソロジー (10)
プロフィール

ずーちゃ

Author:ずーちゃ

月別アーカイブ
カウンタ(2014/11/3~)
リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード