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R18小説『 ESCAPE』(113)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第4章「背徳」
113ページ
更新しました。
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閑散とした地下フロアの階段を駆け上っていくと、中腹を過ぎた辺りから、人の行き来する喧騒が段々と聞こえてくる。
1階まで上りきると、外からの明るい光と忙しない日常の光景が、視界に飛び込んできた。
それが眩しく感じて、目眩のように頭がくらくらする。
集団で歩いている、同じ高校の制服の生徒達。
コンコースで待ち合わせをしている人達。
人の話し声や、物音に混じって、時々聞こえる、誰かの笑い声。
すぐ側にいるのに、遠い気がする。
まるで見えない薄い壁で隔たれたこちら側を、一人歩いているような気分になっていた。
定期を、自動改札機に入れようとした瞬間、誰かが同時に同じ場所に入れようとして手が触れる。
「あ、すみませ…、」謝ろうとする男の声に、さっきまで遠くに感じていた喧騒が大きく耳に届く錯覚がして、はっと相手の顔を見上げた。
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