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R18 BL小説『 ESCAPE』(142)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第4章「背徳」
142ページ
更新しました。
*****
呆然と立ち尽くす慎矢の背中を押すと、慎矢は、まるで意思を持たない操り人形のように、足を動かして廊下に出ていく。
階段を下りかけたところで、一旦足を止めて、ゆっくりと肩越しに振り返って、虚ろな目つきで僕を見ていた。
「バイバイ慎矢、外、暗いから気を付けてね。」
そう声をかけると、慎矢の唇が、微かに動いているように見えたけど、僕の耳には慎矢の小さな声は届かない。
そのまま、静かに階段を下りていく慎矢に、僕は手すりから身を乗り出して「慎矢。」ともう一度声をかけた。
階段の途中で、また足を止めて、慎矢は僕を見上げる。
「明日、僕と同じ電車に乗る?」
そう聞いたけど、慎矢は何も言わずに、また階段を下り始めた。
・・・・・・続きから読む?
表紙から読む?↓
ぽちっと↓
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第4章「背徳」
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「バイバイ慎矢、外、暗いから気を付けてね。」
そう声をかけると、慎矢の唇が、微かに動いているように見えたけど、僕の耳には慎矢の小さな声は届かない。
そのまま、静かに階段を下りていく慎矢に、僕は手すりから身を乗り出して「慎矢。」ともう一度声をかけた。
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