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R18 BL小説『 ESCAPE』(213)
R１８/BL小説 『ESCAPE』
第6章「希望」
213ページ
更新しました。
*****
頭を凭れさせている車の窓の振動と、風雨の音に、夢とうつつの間を意識は波のように揺れる。
今日の母さんの、とても綺麗な笑顔を瞼の裏に映しながら、ふっと引き入られるように深い眠りに陥りそうになったその時、
突然、ゆらゆらと心地よく揺れていた感覚が、大きく横に振られた。
ーーーなにっ？
考える間もなく、ブレーキの音と共に、すごい重力に上半身を前に押し付けられた。
経験した事のない頭の痛みと、腹と頸を強く締め付けられる苦しさ。
何が起こったのか理解できなくて、目の前は真っ暗で、痛くて苦しくて。
息が、上手くできなくて、自分の喉から引き攣るような音が鳴っていた。
その苦しさから逃れたい一心で、僕は瞼を閉じて暗闇に呑み込まれていく。
きっとこれは、夢だと思ってた…。
・・・・・・続きから読む？
表紙から読む？↓
ぽちっと↓
【clap】イラスト＆SS ★HP/★blog top
第6章「希望」
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今日の母さんの、とても綺麗な笑顔を瞼の裏に映しながら、ふっと引き入られるように深い眠りに陥りそうになったその時、
突然、ゆらゆらと心地よく揺れていた感覚が、大きく横に振られた。
ーーーなにっ？
考える間もなく、ブレーキの音と共に、すごい重力に上半身を前に押し付けられた。
経験した事のない頭の痛みと、腹と頸を強く締め付けられる苦しさ。
何が起こったのか理解できなくて、目の前は真っ暗で、痛くて苦しくて。
息が、上手くできなくて、自分の喉から引き攣るような音が鳴っていた。
その苦しさから逃れたい一心で、僕は瞼を閉じて暗闇に呑み込まれていく。
きっとこれは、夢だと思ってた…。
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