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R18BL小説『 ESCAPE』(264)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第7章「ESCAPE」
ペ264ージ
更新しました。
*****
夜半に降り出した雨が、風と共に段々強くなってきて、遠くに小さく聞こえる雷鳴に、目が醒めた。
昨日、殆ど眠っていないのに、やはり狭いソファーで寝るのは慣れていないせいか、眠りが浅い。
部屋に射し込む夜の仄かな明かりが、窓に打ち付ける雨を壁に映している。
寝室で眠っている鈴宮は、この音で目が醒めたりしていないだろうか。
大谷が帰る時、玄関まで見送った鈴宮は、リビングに戻るなり、ポツリと俺に訊いてきた。
『先生、家に連絡した?』
『…… いや? … して欲しくなかったんだろう?』
俺が返した言葉に、鈴宮は小さく頷いた。
鈴宮の父親の言葉を、伝えた方が良いのだろうか。そうすれば、もしかしたら鈴宮は自分から家に帰るのかもしれない。
頭の片隅で、その考えも過ぎったけれど、結局、言えないままだ。
・・・・・・続きを読む?
表紙から読む?↓
ぽちっと↓
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第7章「ESCAPE」
ペ264ージ
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夜半に降り出した雨が、風と共に段々強くなってきて、遠くに小さく聞こえる雷鳴に、目が醒めた。
昨日、殆ど眠っていないのに、やはり狭いソファーで寝るのは慣れていないせいか、眠りが浅い。
部屋に射し込む夜の仄かな明かりが、窓に打ち付ける雨を壁に映している。
寝室で眠っている鈴宮は、この音で目が醒めたりしていないだろうか。
大谷が帰る時、玄関まで見送った鈴宮は、リビングに戻るなり、ポツリと俺に訊いてきた。
『先生、家に連絡した?』
『…… いや? … して欲しくなかったんだろう?』
俺が返した言葉に、鈴宮は小さく頷いた。
鈴宮の父親の言葉を、伝えた方が良いのだろうか。そうすれば、もしかしたら鈴宮は自分から家に帰るのかもしれない。
頭の片隅で、その考えも過ぎったけれど、結局、言えないままだ。
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