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R18BL小説『 ESCAPE』(299)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第7章「ESCAPEⅡ」
299ページ
更新しました。
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「お腹空いたね。でも、帰ったら、まずシャワーを浴びたいね。」
マンションに着いて、そんな会話をしながらエレベーターを降りる。
エレベーターホールから通路に出ると、俺の部屋の前の手摺壁に、誰かが凭れて立っているのが見えた。
一瞬、鍵を掛けていない事を思い出して、ドキリとするが、その人物がゆっくりと此方へ顔を向けて、その不安は薄らいでいく。
代わりに、得体の知れない焦燥感みたいなものが込み上げてくる。
「…… あ…。」
俺の後ろを歩いていた伊織が、その人に気付いて、声を上げるよりも早く、俺は、その人が誰なのか分かってしまった。
「はじめまして…。 岬 一哉(みさき かずや)と、申します。」
そう名乗った男は、深々と頭を下げた。
確かに伊織は、母親に似ているのだろう。
この人の顔のパーツ、ひとつひとつは、どこも伊織には似ていないように思う。
それでも、この人が伊織の実の父親だと分かったのは、
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