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R18BL小説『 ESCAPE』(303)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第7章「ESCAPEⅡ」
303ページ
更新しました。
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暫く続く沈黙の中で、強くなってきた雨風の窓を打ち付ける音だけが、二人の間に流れてくる。
遠くに雷鳴が小さく聞こえている。
「これからは、もっと広い世界を見ることが出来るんだから、俺なんかに縛られなくても良いんだ。」
これから君は、少しずつ色んなことを経験して、成長していく。
相手を信じて、想い、愛 寄り添う。そんな関係の人と巡り合えるように。
「でも、僕は…、もう誰かを好きになんてきっとならない。」
「そんな事はないよ。俺に愛されてるって、分かったんだろ?」
そう問えば、伊織は少し間を置いて、小さく頷いた。
「じゃあ、大丈夫だよ。」
そう言って、俯いている伊織の頭をくしゃくしゃと掻き混ぜるように撫でた。
「…… もう…、先生には会えないね。」
そんな風に言われたら、抱きしめたくなってしまう。
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