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R18BL小説『 ESCAPE 』(304)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第7章「ESCAPEⅡ」
304ページ
更新しました。
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その夜は、真綿でくるむように大切に、腕の中に、華奢な身体を閉じ込めて眠った。
初めてこうして眠った時、あんなに不安定だった魂は、今はこんなに落ち着いている。
まだ解決し切れていない想いもあるかもしれないけれど、きっともう、雷に怯える夜はこない。
満ち足りた寝顔が、そう言っているように思えた。
俺は……、なんだか、明日巣立っていくヒナを見守る親鳥のような気分だった。
***
「ーー 伊織!」
朝、目が醒めたら、腕の中にいるはずの伊織の姿がなくて、
俺は、慌てて飛び起きて、リビングへのドアを開いた。
その瞬間、昨夜セットしておいた炊飯器から、御飯が炊き上がる匂いが鼻腔を擽る。
トントンと、小気味良く聞こえてくる包丁の音。
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