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R18BL小説『 ESCAPE 』(305)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第7章「ESCAPEⅡ」
305ページ
更新しました。
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「お願い?」
そう訊き返せば、伊織は、うん、と小さく頷く。
「家に戻ったら、少し荷物の整理をしたくて… だから、あの絵を、学校に取りに行って欲しいんだ。」
「ああ、あの絵。そうだね、じゃあ君を家まで送って行って、そのまま学校に取りに行くよ。」
咄嗟に頭の中で、岬さんが迎えに来る時間までに、俺が学校に行って戻ってこれるか計算をする。
ーー ギリギリ間に合うってとこか……。
だけど、伊織は小さく首を横に振って、「違うんだ。」と言う。
「僕、一人で電車で帰りたい。だから、何処か途中の駅で降ろして欲しいんだ。」
「え……? いや、でもそれは……、」
それは、何となく心配だった。
伊織が、あの家にひとりで行って、それでもし…、何かあったら……。
それもあるけれど、もう一つ心配なのは……。
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