スポンサーサイト
R18BL小説『 ESCAPE 』(308)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第7章「ESCAPEⅡ」
308ページ
更新しました。
*****
「ーー いおりーーーっ!」
遠くから呼ぶ声に、首に絡めた腕が外れて、伊織の身体が俺から離れていく。
急に風通しの良くなった首周りが、妙に淋しく感じる。
「…… 慎矢。」
駅から、あの階段を一気に駆け上って来たのだろう。
大谷は、肩を上下させながら、荒く吐く息の下から、「間に……合った、」と、苦しそうな声を出す。
「先生が、慎矢に知らせてくれたの?」
「ああ、知らせないと、後で俺が怒られそうな気がしたからね。」
振り返った伊織に、そう応えて、肩を竦めて見せた。
「伊織……、引っ越すって…急に、何処へ?」
大谷には、伊織が家を出て、急だけど、今日引っ越すということしか伝えていない。
伊織は、チラリと俺へ視線を流してから、大谷の方へ向き直る。
・・・・・・続きを読む?
表紙から読む?↓
ぽちっと↓
▼ 雑記memo …
【clap】イラスト&SS ★HP/★blog top
この記事へのコメント
トラックバック
URL :