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R18BL小説『 ESCAPE 』(309)
R18/BL小説 『ESCAPE』
第7章「ESCAPEⅡ」
309ページ
更新しました。
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「じゃあ、そろそろ行こうか。荷物は、これだけかな?」
戻って来た岬さんがそう言うと、直ぐに運転手が、その鞄を受け取りにくる。
伊織は、首を横に振る。
「あ、いいんだ。これくらい自分で持つから。」
そう言って、本当に最小限の物しか入ってなさそうなくらい、小さな鞄を大切そうに胸に抱え込んでいた。
岬さんは、そんな伊織を愛おしそうに見詰めてから、俺と大谷の方へ向き直る。
「では、これで失礼します。本当に伊織がお世話になり、ありがとうございました。」
そう言って、岬さんが伊織の背中をそっと促すようにして、車の方へ歩き出す。
伊織は、少し名残惜しそうに、俺と大谷の方を肩越しに振り返っていた。
「元気で…。」
俺は、そんな伊織にそう声をかけるのが、やっとだった。
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